ある日、学校に監禁されました。 特別編

道路に転がっていた死体が風が通り過ぎると同時にバラバラに切り刻まれるのを目撃し、あたしは言葉を失った。


「ギリギリだったな。外でなにしてた？」


男性店員は怒りを含んだ声で聞いてきた。


あたしはヨロヨロと立ち上がり、ゴクリとつばを飲み込む。


今見た光景が信じられなかった。


本当に風が人間を殺すのだ！


知らず、呼吸が浅くなっていくのを感じる。


「おい、聞いてるのか？」


そう言われてあたしはようやく男の顔をしっかりと見ることができた。


４０代前半くらいで、胸につけられたネームには○○マート店長、田代と書かれている。


「あ、あたし……隣町から来たんです」


答える声が震えていた。