ある日、学校に監禁されました。 特別編
真奈美が不思議そうな表情で聞いてくるので、あたしは左右に首を振った。


「わかんない……」


ニュース事態もとても曖昧なことしか書かれていなくて、詳細がわかっていないみたいなのだ。


「○○町って太一君のいる町じゃないの?」


真奈美に聞かれて心臓がドクンッと大きく跳ねた。


小山太一はあたしの彼氏で、隣町に暮らしている。


あたしと太一は高校に入学してから友人の紹介で知りあい、付き合い始めたのだ。


「連絡とってみたら?」


真奈美に促されてあたしはスマホでメッセージページを表示させた。


《美聡:今ニュース見たんだけど、なにか大変なことになってたりする?》
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