値札人間
☆☆☆
アマネを連れてA組へ戻った瞬間あちこちから「ヒューッ!」と口笛が吹かれてあたしは立ち止まった。
クラス全員がこちらへ視線を向けてニヤついた笑みを浮かべている。
その中で1人だけ、ゴウはあたしたちの方を見ずにうつむいている。
どうしたのだろうと教室内を見回してみると、黒板に数枚の写真が貼られているのが見えた。
「あ……」
あたしが声を発するより先にアマネが悲鳴を上げ、その写真をはぎ取っていく。
「お前、意外といい体してんだなぁ!」
「今度俺たちにも見せてくれよ! 淫乱!」
男子たちからのはやし声に、アマネの肩が大きく震える。
アマネを連れてA組へ戻った瞬間あちこちから「ヒューッ!」と口笛が吹かれてあたしは立ち止まった。
クラス全員がこちらへ視線を向けてニヤついた笑みを浮かべている。
その中で1人だけ、ゴウはあたしたちの方を見ずにうつむいている。
どうしたのだろうと教室内を見回してみると、黒板に数枚の写真が貼られているのが見えた。
「あ……」
あたしが声を発するより先にアマネが悲鳴を上げ、その写真をはぎ取っていく。
「お前、意外といい体してんだなぁ!」
「今度俺たちにも見せてくれよ! 淫乱!」
男子たちからのはやし声に、アマネの肩が大きく震える。