値札人間
「なんだったの?」
あたしの後ろにいて写真を確認できなかったヤヨイが小声で聞いてきた。
「更衣室での写真が貼られてたんだよ」
「嘘……!」
こんな短時間で印刷して黒板に張るなんて、最初から用意していた証拠だ。
「あれぇ? あんなことされたのに先生に言わなかったんだぁ? おかげでクラス全員に下着姿見られちゃったねぇ?」
イツミは勝ち誇った笑みを浮かべてアマネを見下ろしている。
一瞬アマネに声をかけようとしたが、やめておいた。
クラス全員がいる中で手を差し伸べる行為は、自殺を意味している。
「行こうヤヨイ」
あたしはヤヨイに声をかけ、自分の席へと移動したのだった。
あたしの後ろにいて写真を確認できなかったヤヨイが小声で聞いてきた。
「更衣室での写真が貼られてたんだよ」
「嘘……!」
こんな短時間で印刷して黒板に張るなんて、最初から用意していた証拠だ。
「あれぇ? あんなことされたのに先生に言わなかったんだぁ? おかげでクラス全員に下着姿見られちゃったねぇ?」
イツミは勝ち誇った笑みを浮かべてアマネを見下ろしている。
一瞬アマネに声をかけようとしたが、やめておいた。
クラス全員がいる中で手を差し伸べる行為は、自殺を意味している。
「行こうヤヨイ」
あたしはヤヨイに声をかけ、自分の席へと移動したのだった。