値札人間
☆☆☆
アマネはその後早退してしまった。
あんな写真を見られたのだから、学校にいられなくて当然だった。
正直アマネが教室にいないことでクラス内の雰囲気は良くなっていた。
イジメる相手がいないだけでこんなに平和な教室になるのだと、驚いたくらいだ。
「今日もバレー部の見学に行くのか?」
放課後になり、ゴウがそう声をかけてきた。
「ううん。今日は行かないけど、どうかした?」
「アマネの家に行ってみないか?」
その申し出にあたしは咄嗟に周囲を確認した。
幸いにも今の言葉は誰にも聞こえていないようだ。
こんな話を教室内でするなんて、無防備ににもほどがある。
「ゴウはサッカー部があるでしょう?」
「1度休むくらい、どうってことないよ」
アマネはその後早退してしまった。
あんな写真を見られたのだから、学校にいられなくて当然だった。
正直アマネが教室にいないことでクラス内の雰囲気は良くなっていた。
イジメる相手がいないだけでこんなに平和な教室になるのだと、驚いたくらいだ。
「今日もバレー部の見学に行くのか?」
放課後になり、ゴウがそう声をかけてきた。
「ううん。今日は行かないけど、どうかした?」
「アマネの家に行ってみないか?」
その申し出にあたしは咄嗟に周囲を確認した。
幸いにも今の言葉は誰にも聞こえていないようだ。
こんな話を教室内でするなんて、無防備ににもほどがある。
「ゴウはサッカー部があるでしょう?」
「1度休むくらい、どうってことないよ」