値札人間
「そうですよね……。ごめんなさい、変なこと言って」
これ以上先生の手を煩わせるわけにはいかない。
大人しく教室へ戻ろうと立ち上がった時「少し休憩していく?」と、声をかけてくれた。
「でも、私どこも悪くないし……」
「本人が大丈夫だと思っていても、本当は心が弱っていることってあるのよ? もしかしたら、数字が見える力も心が関係しているかもしれないわ」
先生が優しい笑みを浮かべて言う。
「そうなんですか……」
「どんなことでもいいから、先生に話てみない? そうすれば、なにか変わるかもしれないよ?」
あたしは一瞬戸惑い、それから先生の言葉に甘えて椅子へと戻ったのだった。
これ以上先生の手を煩わせるわけにはいかない。
大人しく教室へ戻ろうと立ち上がった時「少し休憩していく?」と、声をかけてくれた。
「でも、私どこも悪くないし……」
「本人が大丈夫だと思っていても、本当は心が弱っていることってあるのよ? もしかしたら、数字が見える力も心が関係しているかもしれないわ」
先生が優しい笑みを浮かべて言う。
「そうなんですか……」
「どんなことでもいいから、先生に話てみない? そうすれば、なにか変わるかもしれないよ?」
あたしは一瞬戸惑い、それから先生の言葉に甘えて椅子へと戻ったのだった。