値札人間
でも、もし家に帰って両親にも数字が見えるようになっていたら?
あたしの数字を見て落胆してしまったら?
今度はそんな不安が生まれてきた。
「どうしよう……どこへ行けばいいの?」
周囲を見回してみても、あたしの行き場はどこにもないような気がした。
学校にも家にもいられない。
街へ出ても、きっと誰かがあたしの数字を見ることになるだろう。
不安で汗がにじみ出してきた。
足が小刻みに震えて、立っているのもやっとだ。
「アンリ!!」
声をかけられて振り向くと、そこには息を切らしたイブキが立っていた。
「イブキ、どうして……?」
「様子がおかしいから追いかけて来たんだよ。本当に、どうしたの?」
イブキは心配そうな顔であたしを覗き込む。
あたしは咄嗟に視線を反らせていた。
あたしの数字を見て落胆してしまったら?
今度はそんな不安が生まれてきた。
「どうしよう……どこへ行けばいいの?」
周囲を見回してみても、あたしの行き場はどこにもないような気がした。
学校にも家にもいられない。
街へ出ても、きっと誰かがあたしの数字を見ることになるだろう。
不安で汗がにじみ出してきた。
足が小刻みに震えて、立っているのもやっとだ。
「アンリ!!」
声をかけられて振り向くと、そこには息を切らしたイブキが立っていた。
「イブキ、どうして……?」
「様子がおかしいから追いかけて来たんだよ。本当に、どうしたの?」
イブキは心配そうな顔であたしを覗き込む。
あたしは咄嗟に視線を反らせていた。