値札人間
「どうしたの?」
「やっとひと気のない場所で2人きりになれた」
「え?」
周囲を見回してみると、確かにあたしたち以外に人の姿は見えない。
「ずっと、2人きりになりたかったんだ」
イブキがあたしの肩に手をかける。
その瞬間、あたしの心臓はドクンッとはねた。
緊張が一気にせり上がってきて、イブキの顔を直視することもできなくなった。
「な、なに……?」
ちょっと笑って雰囲気を変えてみようと思ったが、うまくいかない。
気がつけば、イブキの顔があたしの顔のすぐ近くまで来ていた。
唇があと数センチで触れ合ってしまいそうだ。
あたしは覚悟を決めて目を閉じた……。
「やっとひと気のない場所で2人きりになれた」
「え?」
周囲を見回してみると、確かにあたしたち以外に人の姿は見えない。
「ずっと、2人きりになりたかったんだ」
イブキがあたしの肩に手をかける。
その瞬間、あたしの心臓はドクンッとはねた。
緊張が一気にせり上がってきて、イブキの顔を直視することもできなくなった。
「な、なに……?」
ちょっと笑って雰囲気を変えてみようと思ったが、うまくいかない。
気がつけば、イブキの顔があたしの顔のすぐ近くまで来ていた。
唇があと数センチで触れ合ってしまいそうだ。
あたしは覚悟を決めて目を閉じた……。