値札人間
振り向いて見ると、偶然ゴウと視線がぶつかった。
ゴウはあたしへ向けて手を振っている。
あたしは軽く手を振り返しながらもゴウの額にくぎ付けになっていた。
やっぱり、ゴウの額にも数字がある!
心臓がドクドクと嫌な音を立てはじめる。
「あ、やばーい。数学の課題するの忘れてきちゃった!」
イツミが大袈裟に焦った素振りを見せて、ヤヨイへ声をかけている。
2人の額にもまた、数字が書かれているのが見えた。
「ちょっとアンリ、なにジロジロ見てんのぉ?」
「べ……別に……」
そう言いながらも、額から視線をそらすことができなかった。
「あ、もしかしてアンリも課題忘れたのぉ? それならアマネに見せてもらえばいいじゃん! 万年成績ビリのアマネに!」
イツミはそう言うと楽しげな笑い声を上げて自分の席へと向かって行ってしまった。
ゴウはあたしへ向けて手を振っている。
あたしは軽く手を振り返しながらもゴウの額にくぎ付けになっていた。
やっぱり、ゴウの額にも数字がある!
心臓がドクドクと嫌な音を立てはじめる。
「あ、やばーい。数学の課題するの忘れてきちゃった!」
イツミが大袈裟に焦った素振りを見せて、ヤヨイへ声をかけている。
2人の額にもまた、数字が書かれているのが見えた。
「ちょっとアンリ、なにジロジロ見てんのぉ?」
「べ……別に……」
そう言いながらも、額から視線をそらすことができなかった。
「あ、もしかしてアンリも課題忘れたのぉ? それならアマネに見せてもらえばいいじゃん! 万年成績ビリのアマネに!」
イツミはそう言うと楽しげな笑い声を上げて自分の席へと向かって行ってしまった。