値札人間
昨日見た数字は34891。
でも今は34990になっている。
プラス99だ。
その変化に知らない間に口をポカンと開けてしまっていたようで、ゴウから「アンリ!?」と声をかけられるまで我を忘れていた。
「あ、えっと……なんだっけ?」
「大丈夫か? 体調悪いんじゃないか?」
「ううん。本当に大丈夫だよ!」
今の変化は一体なんだろう?
どうして数字は増えたんだろう?
頭の中は混乱し、視線はゴウの額へと向かってしまう。
その時だった。
隣りのテーブルに座っていたアマネがパックのジュースをテーブルから落として「きゃあ!」と、小さな悲鳴をあげた。
でも今は34990になっている。
プラス99だ。
その変化に知らない間に口をポカンと開けてしまっていたようで、ゴウから「アンリ!?」と声をかけられるまで我を忘れていた。
「あ、えっと……なんだっけ?」
「大丈夫か? 体調悪いんじゃないか?」
「ううん。本当に大丈夫だよ!」
今の変化は一体なんだろう?
どうして数字は増えたんだろう?
頭の中は混乱し、視線はゴウの額へと向かってしまう。
その時だった。
隣りのテーブルに座っていたアマネがパックのジュースをテーブルから落として「きゃあ!」と、小さな悲鳴をあげた。