値札人間
「ほんっとアマネってトロイんだから」
ブツブツと文句を言うイツミの数字はほんの少しずつだけど減って行っているのがわかる。
あ……まさか。
あることが閃いてあたしはまたポカンと口を開けてしまいそうになった。
いや、でもそんなことはあるはずがない。
人の言動によってこの数字が増減するなんて、そんなのはただの思い込みだ。
自分にそう言い聞かせてみても、他の生徒たちの数字をしっかりと見てみるとゴウやイツミと同じように少しずつ増減しているのがわかった。
いいこととすれば数字は上がる。
悪いことをすれば数字は減る。
単純に考えるとそういうシステムになっているように感じられた。
やがてアマネが戻ってきて床掃除を始めた。
「あ~あ、あたしってどうして何やってもダメなんだろう」
そう呟くアマネの数字は、昨日よりも少しだけ下がっていたのだった。
ブツブツと文句を言うイツミの数字はほんの少しずつだけど減って行っているのがわかる。
あ……まさか。
あることが閃いてあたしはまたポカンと口を開けてしまいそうになった。
いや、でもそんなことはあるはずがない。
人の言動によってこの数字が増減するなんて、そんなのはただの思い込みだ。
自分にそう言い聞かせてみても、他の生徒たちの数字をしっかりと見てみるとゴウやイツミと同じように少しずつ増減しているのがわかった。
いいこととすれば数字は上がる。
悪いことをすれば数字は減る。
単純に考えるとそういうシステムになっているように感じられた。
やがてアマネが戻ってきて床掃除を始めた。
「あ~あ、あたしってどうして何やってもダメなんだろう」
そう呟くアマネの数字は、昨日よりも少しだけ下がっていたのだった。