値札人間
☆☆☆
最初の不安をよそに、あたしの涙と鼻水はホームルーム中にはすっかり治っていた。
「あれ、大丈夫なの?」
休憩時間に入って近づいてきたアマネが不思議そうな顔をあたしに向ける。
「なんか平気になったよ」
頭痛もすっかりどこかへ消えてしまった。
「なんだ。花粉症じゃなかったのかな? まぁ、良かったよね、涙も鼻水も止まって」
アマネの言葉に頷こうとした時、あたしは眉を寄せていた。
つい、アマネの顔をマジマジと見つめてしまう。
「ちょっと、なに?」
アマネは怪訝そうな表情であたしを見つめる。
「アマネのオデコ、なにか書いてない?」
「へ?」
あたしの言葉にアマネは自分の額に手を当てる。
前髪がかきあげられて、額が露になった。
そこに書かれていたのは4桁の数字だったのだ。
「数字……?」
最初の不安をよそに、あたしの涙と鼻水はホームルーム中にはすっかり治っていた。
「あれ、大丈夫なの?」
休憩時間に入って近づいてきたアマネが不思議そうな顔をあたしに向ける。
「なんか平気になったよ」
頭痛もすっかりどこかへ消えてしまった。
「なんだ。花粉症じゃなかったのかな? まぁ、良かったよね、涙も鼻水も止まって」
アマネの言葉に頷こうとした時、あたしは眉を寄せていた。
つい、アマネの顔をマジマジと見つめてしまう。
「ちょっと、なに?」
アマネは怪訝そうな表情であたしを見つめる。
「アマネのオデコ、なにか書いてない?」
「へ?」
あたしの言葉にアマネは自分の額に手を当てる。
前髪がかきあげられて、額が露になった。
そこに書かれていたのは4桁の数字だったのだ。
「数字……?」