値札人間
☆☆☆
勉強ができる子たちに囲まれていると、自然と自分のペンも進んでいく。
わからなくて躓いていると、すぐに誰かが声をかけてきてくれた。
「すごい。みんなの説明わかりやすくてどんどん解けていく」
あたしは回答欄を見つめて素直に感動した。
1人なら時間がかかって解けないような問題でも、今日はスラスラと解けて課題はすでに終わってしまった。
「ありがとう。先生の説明って専門的な言葉が多くてわかりにくいでしょう? それをメモしておいて、あとから解釈してるの」
ヤヨイの説明にあたしは頷いた。
確かに、先生の説明は時々独りよがりになっている。
自分が理解できているから、生徒も理解できていると思い込んで進めてしまうのだ。
「こんなに簡単に解ける問題だとは思ってなかったなぁ」
「それで? アンリの悩みってなに?」
勉強がひと段落ついたこともあり、ヤヨイがさっそく聞いてきた。
勉強ができる子たちに囲まれていると、自然と自分のペンも進んでいく。
わからなくて躓いていると、すぐに誰かが声をかけてきてくれた。
「すごい。みんなの説明わかりやすくてどんどん解けていく」
あたしは回答欄を見つめて素直に感動した。
1人なら時間がかかって解けないような問題でも、今日はスラスラと解けて課題はすでに終わってしまった。
「ありがとう。先生の説明って専門的な言葉が多くてわかりにくいでしょう? それをメモしておいて、あとから解釈してるの」
ヤヨイの説明にあたしは頷いた。
確かに、先生の説明は時々独りよがりになっている。
自分が理解できているから、生徒も理解できていると思い込んで進めてしまうのだ。
「こんなに簡単に解ける問題だとは思ってなかったなぁ」
「それで? アンリの悩みってなに?」
勉強がひと段落ついたこともあり、ヤヨイがさっそく聞いてきた。