好き嫌いは、許しません!〜竜王様、ご飯の時間です!〜
竜王様のスープが終わったから、あとはメイドさんたち用の賄いを作るだけです。
賄いの方には、竜王様用に作った料理の残り野菜やお肉をいただいて、ぶっ込んでおしまい。エコ(ノミー)かつエコ(ロジー)。
さっきのセロリもどきの残りも、刻んでお味噌汁に入れていきます。竜王様には葉っぱの部分をお出ししたから、賄いには茎の部分ばっかりになっちゃったけどまあいっか。
まずは調理班用にお味噌汁をよそって「賄いができましたよ〜」と、声をかけようとした時でした。
「ライラ〜〜〜ッッック!!」
ヒステリックな声とともに、厨房のドアがバーンと全開しました。
誰だよそんな乱暴にドア開けるの。トープさんにめっちゃ怒られるよ……て。
「フォーンさん!」
ドアをもげる勢いで開けたのは、執事のフォーンさんでした。いつもビシッとオールバックにキメている暗い茶色の髪が乱れています。慌てて走ってきたのかな?
まあ大体いつもカリカリ神経質そうなフォーンさん。私を見ると何かお小言を言いたいみたいで、お怒りになってるのにも慣れちゃったんですけどね。
「どうかしましたか?」
「竜王様がお怒りだ!」
「はい?」
「とにかく謝りにこいっ!」
「はいぃぃぃ??」
なんか頭ごなしにめっちゃ怒られてるけど、私、何かしましたっけ?
「行くぞっ!」
「えええ……」
ずるる……と引きずられていく私。周りのみなさんは、フォーンさんの勢いに圧倒されて、声すら出ないようです。
「ラ、ライラっ!」
一番最初に我に返ったトープさんが追いかけてこようとしてくれましたが、これからやっと休憩時間なんです、私より休憩を優先してください!
「私は大丈夫ですから〜。賄い、よそってあるので、冷めないうちに食べていてくださいね〜」
「でも……」
「大丈夫ですから〜」
私は笑顔でトープさんに手を振りました。
賄いの方には、竜王様用に作った料理の残り野菜やお肉をいただいて、ぶっ込んでおしまい。エコ(ノミー)かつエコ(ロジー)。
さっきのセロリもどきの残りも、刻んでお味噌汁に入れていきます。竜王様には葉っぱの部分をお出ししたから、賄いには茎の部分ばっかりになっちゃったけどまあいっか。
まずは調理班用にお味噌汁をよそって「賄いができましたよ〜」と、声をかけようとした時でした。
「ライラ〜〜〜ッッック!!」
ヒステリックな声とともに、厨房のドアがバーンと全開しました。
誰だよそんな乱暴にドア開けるの。トープさんにめっちゃ怒られるよ……て。
「フォーンさん!」
ドアをもげる勢いで開けたのは、執事のフォーンさんでした。いつもビシッとオールバックにキメている暗い茶色の髪が乱れています。慌てて走ってきたのかな?
まあ大体いつもカリカリ神経質そうなフォーンさん。私を見ると何かお小言を言いたいみたいで、お怒りになってるのにも慣れちゃったんですけどね。
「どうかしましたか?」
「竜王様がお怒りだ!」
「はい?」
「とにかく謝りにこいっ!」
「はいぃぃぃ??」
なんか頭ごなしにめっちゃ怒られてるけど、私、何かしましたっけ?
「行くぞっ!」
「えええ……」
ずるる……と引きずられていく私。周りのみなさんは、フォーンさんの勢いに圧倒されて、声すら出ないようです。
「ラ、ライラっ!」
一番最初に我に返ったトープさんが追いかけてこようとしてくれましたが、これからやっと休憩時間なんです、私より休憩を優先してください!
「私は大丈夫ですから〜。賄い、よそってあるので、冷めないうちに食べていてくださいね〜」
「でも……」
「大丈夫ですから〜」
私は笑顔でトープさんに手を振りました。