煙の中の彼


その後すぐに高校時代の聖と同じ大学に行った友人から聖が女関係にだらしない事を聞き、妙に納得したのをおぼえてる。

それからもなんとなく金曜日BARで会って抱かれてを繰り返す内に連絡先を知り彼の”セフレ”になってしまっていた。



でも、その時にはもう、私の中の高校時代の熱が
聖への思いが熱くなってしまっていた。


そのまま気付けば2年間ズルズルと来てしまっていたのだった。

思い返せば大学時代も時折聖を思い出しては切ないような焦がれる様な気持ちを抱えて過ごしていた。

人づてに聞いた彼の好きなアルバムをかれこれ7年間聞き続けしまいには着信音までわざわざダウンロードして聖に設定している自分が居た。


ここまで思い返してみると本当に都合いい女だったなぁって我ながら思ってしまった。


< 18 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop