青空の下〜君とずっと〜
私たちの高校に着くと

「さら〜れん〜!!」


莉衣に名前を呼ばれる。
莉衣とは中学からの仲
大人っぽくて綺麗な顔立ちの莉衣は私の自慢の親友。


「ね!さら!れん!私たち3人とも同クラだよー!!」

莉衣に言われて掲示板を見ると1組に私たち3人の名前


「「えー!やったね!(な!)」」


私と廉の声が重なる


嬉しい。高校生活絶対楽しい
大好きな2人に囲まれて高校生活を過ごす自分の姿を想像するだけでほおが緩む。


「…さら。何ニヤニヤしてんの…それよりもやっぱり2人といると注目されちゃうね〜」

なんて莉衣が言うもんだからキョトンとする私に

「やっぱ無自覚かよ…」

と呆れる廉の姿

え、なに?なんのこと?
訳がわからないんだけど…

「いい?さらよーく聞いて?廉は中学時代サッカー部キャプテン全国大会出場。おまけに勉強もできてこの顔立ち。廉はイケメンなの。高校でもモテること間違いなし。」


え!?廉ってそんなにモテるんだ!?
待って。私…廉がモテたら捨てられる…!?
無理無理無理…

「ふはっ…さらお前どんだけマヌケ顔してんだよ。」

廉に笑われる私って…


「さらー?言っとくけどさらもなんだからね?ここにいる男子のほとんどが今さらを気になってると思うよ?」


「ない!絶対ない!」
とすかさず突っ込む私に
莉衣がはぁ…とため息をつく。

「あのねえ…さらはモデル並みに可愛い上に
色素の薄い髪に瞳。白い肌。何回も芸能スカウトされといてよく言うよ…」


「それなら、莉衣もだよ!?」
莉衣は綺麗で背が高くて本当に可愛い。


「だから注目されんだろ…まじ無自覚ってこえーわ。」

「ほんとこわい…」


廉にも莉衣にもあきられてしまった私

とりあえず意味がわからないままごめんねと2人に謝り

「きょ…教室行こ!?」
と続ける。




3人で廊下を歩く。
卒業までにあと何回この廊下を3人で渡れるかななんてワクワクしながら。


今日から私たちの高校生活の始まり。
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