春の闇に連れ去らレ

固定された腕を見てから、窓に寄り掛かる。
麻がエンジンをかけた。

「麻ってシュウさんと住んでるんだよね?」
「ん。そうだけど」
「二週間くらい置いて欲しい」
「えー俺複数プレイとかは、」
「このままじゃ自分のことも自分で出来そうにないので」
「無理やりなのは結構得意」
「そんなことは聞いてない」

電話が終わった。

「分かった。家賃は日割りで取るぞ」
「……それは緤さんにつけておいてください」

シュウの了承は得た。




緤の家と同じくらいの大きさ。
三人いてもスペースが余るくらいだった。

< 51 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop