私、可愛がられてるんですか!?
その時…



ー バンッ!!


「痛った…」
何と顔がぶつかったんだろうと床に倒れた私は見上げて見てみると



制服を着た男が立っていた。

その男は口を開けて言う。

「お前、どこから聴いてた?」


さっき通った女性の相手がこの人なの?


西日のせいか逆光で相手の顔がうまく見えない。

「だから聴いてたかと質問しているんだ。」

「あ、今来たので聴いてませんよ」
私は巻き込まれるのは嫌だと思い聴いてないなんて嘘をついてしまった。



「嘘だな。こんな静かな場所だ。階段くらいから聞こえてくるはずだ。」

私は相手の表情は見えなかったけど謎のオーラと威圧でこれ以上嘘をついたらダメな気がしてしまい…

「す、すいません、途中から聴こえてました。」
と本当のことを言ってしまった。


< 2 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop