本気になっても良いですか?
俺はこの時すっかり最初の約束なんて忘れてたからもう全てが悪い方へ連想されて


「もう少し、その日までは時間があるだろ?」
こんな事を口走ると紗愛は少しだけ涙目になって頷いた

やっぱり...なんて感情が渦巻く
そんな俺と、紗愛は違うことを考えながらすれ違ってたと気づくのはもう少し先だった


紗「そろそろ...行かなきゃです」
フワッと笑って俺から離れる紗愛

「気をつけて行ってこいよ?」

そう言って玄関で送り出した



数時間後、約束通りの時間に駅へ行くと蓮に会う

蓮「あそこで待ってるから行ってやって?俺との話は済んだし、今度はあんただろ?」

「は?」

蓮「食べれてねぇだろ?悠くんには連絡してる」
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