本気になっても良いですか？

そう言って二人で病室に戻る

悠「待たせたな」
紗愛の点滴のチェックをする悠聖

紗「今日は帰れるんだよね？」
不安そうに悠聖を見上げる紗愛

悠「帰っても良いけど、明日も点滴に来ることが条件」
紗「うん、分かった」

俺は黙って二人のやり取りを見てすぐ親父にメールを打つ

【明日も出社出来ねぇから仕事はパソコンに送って。それと、紗愛は仕事を辞めさせようと思ってる...】

悠「和弥、聞いてんのか？」
「は？」

悠「集中しすぎだろ...点滴が後一時間ちょっと掛かるから、紗愛の側に付いててくれ。俺は仕事してくる」
悠聖はそう言うとﾄﾝｯと俺の肩を押す


悠「今のうちにしっかり話、済ませとけよ」