オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~
「過労だろうって先生は言っていたけど、どうして倒れるほど疲れるの? 長時間労働しているわけでもないし」
「それは……」
佐和子に探られ、美紅は目をあちらこちらへ泳がせる。
「一慶がこき使ってるの?」
「なんで俺なんだよ」
「おねえちゃん、違うの。いっくんはなにも」
佐和子の追及が一慶にまで及び、美紅は慌てて否定した。
これ以上、黙っているのはさすがに無理だろう。こんなことになるくらいなら、最初から佐和子に話しておけばよかったと後悔だ。
美紅は体を起こし、ベッドに座った。
「あのね、おねえちゃん、じつはあのアクセサリーを作ったのは私なの」
「……ん? なんの話?」
佐和子はさっぱりわからないといった様子で目をパチッとさせた。
「この前、おねえちゃんがハンドメイトのサイトで買ったアクセサリー」
「えっ? あれ、美紅が作ったの!?」