オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~
今のまま作り続けるのは難しいかもしれない。昼間は店の仕事があるため、時間の確保が難しい。
「美紅はアクセサリー作りに専念するのはどう?」
佐和子から立て続けにうれしい提案をされる。
美紅は思わずパッと顔を輝かせるが……。
「だけど店が」
いきなりひとり抜けるのは無責任だし、シフト上困るのではないか。
「足りなければ求人をかけるから。美紅が抜けるのは痛手だけど、無理を続けてまた倒れたら大変だし私が嫌だから」
「俺もそうしたほうがいいと思うよ」
ふたりから説得され、気持ちが傾いていく。
それでも申し訳ない思いも強く、なかなか踏ん切りがつかない。
「……本当にそうしてもいいの?」
「そのかわり、素敵なものをじゃんじゃん作ってくれなくちゃ困るからね? クリエーニュに置くんだから、堂々と胸を張れるものを」