オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~
はっきりきっぱりそう断言した一慶に、美紅は思わず抱きつく。ぴょんとジャンプし、彼の首に腕を回した。
「いっくん、ありがとう」
「ったく、そんなことで悩むなよ。俺の気持ちを疑うのはこれきりにしろ」
「……はい」
大きな愛を見せつけられ、胸が激しく高鳴る。
「で、さっきの返事は?」
美紅を引きはがし、一慶が強い眼差しで見つめる。
「冷蔵庫の前でプロポーズなんて」
照れ隠しで、つい悪態をつく。本当はどこでされようがうれしさに変わりはないのに。
「今しかないって思ったんだ。場所なんてどこでもいいだろう? 美紅に伝えられればそれで俺は十分だ。それともロマンチックなシチュエーションを用意するか?」
美紅はゆっくりと首を横に振った。