オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~
美紅の作品は微々たるもので大した売上ではなく、趣味の範囲を越えていない。
「クリエーニュで売ればいいのに」
「無理だよ」
佐和子には作っていることすら秘密にしているのだから。
「せっかく売る場があるのにもったいない」
一慶は不服そうに眉をひそめた。
「価格帯は?」
「さっきみたいなピアスだと三千円くらい」
一応、吟味した素材を使っているから、それでも安くしているほうだ。
「利益率は?」
「二十%くらいかな」
「もう少しほしいな。売れ行きは?」
「種類も少ないし、あんまり売れてないかな。でも趣味で作ってるだけだから」
あくまでも自分が楽しむためのもの。
「なんてサイトで売ってる?」