オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~
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夜の街をドライブしてマンションに戻り夕食を食べ終えると、一慶はリビングに美紅を呼んだ。
テーブルには車を降りるときに運び込んだダンボールがあり、そこから中身を取り出す。
「いっくん、それなに?」
「商品撮影用の機材」
「なにに使うの?」
装置のようなものに見えるが、それをどう使うのかはさっぱりだ。
一慶はそれをセッティングしはじめた。
「美紅の作ってるアクセサリーをここで撮影しよう」
「え? どうして?」
写真ならスマートフォンで撮って、ハンドメイドの販売サイトにアップ済みだ。
「美紅の商品を例のサイトで見させてもらったけど、今のままだと商品の良さがいまひとつ伝わっていないと思う」
「そうかな?」
美紅は首を傾げた。あるがままに撮れていると感じているけれど。