オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~

一慶はカメラを構え、何枚か写真を撮影した。それをノートパソコンに取り込み、美紅がサイトに掲載している写真と横並びにモニターに表示させる。


「見比べてみてどう?」
「全然違う」


美紅がスマートフォンで撮影したものは素人の腕前そのものなのに対し、一慶のそれはカタログのよう。写りが鮮明で美しい。同じネックレスと思えないくらいだった。

ラグの上に並んで座り、思わずパソコンのモニターに見入る。


「いっくん、すごい」
「見直したか?」
「うん。さすが一流デザイナー」


商品の魅せ方は洋服もアクセサリーも同じ。一慶は、どうしたらもっとも美しく商品をアピールできるかを知っている。


「二流、三流だと思ってたみたいだな」
「まさか。いっくんはずっと一流だよ」


デザイナーとしてはもちろん、美紅にとっては子どもの頃から。
一慶は笑みを浮かべながら美紅の髪をくしゃっと撫でた。
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