ヤンデレ彼女と犬系彼氏
|《おまえいるんかい》


俺は昨日の件でさらに印象が悪くなってしまった。
陰口は当たり前、どこか避けられてる感じもする。

まあ去年も緊張しすぎて第一印象最悪だったから別に…。
全く気にしてなんかいないもん!!!…泣

大きなため息をつきたいところだがここでため息はまずい。
次の時間割を確認するためにスマホを取り出す。

「次は315教室か」

時計を確認すると授業開始まで残り5分を切った。
焦り散らかし駆け足でその教室に向かった。

俺の机は、後ろから二番目。なにより一番窓側。
神。ありがとう。

だがすぐに神様を恨みたくなる。
前の席になんとあのくそ女、”鈴木凪”がいた。

「あ、鈴木さん一緒だったんだ」

俺は話しかけた。

「エロ本、、、あ、ごめん。昨日は悪かったわ。私のせいでみんなに悪い印象与えてしまったわ。本当に申し訳なかったわ。」

彼女はなんと謝ってきた。

「い、いや別に去年も同じようなもんだったし。気にしてないから。」

めっちゃ気にしたけどね!!!
でもこんなかっわいい女の子に謝らせるなんて俺の阿保!!!

「えwww可哀相www。インキャボッチなのねwww」

彼女は俺の事をバカにしてきた。

え、え、え、えあれ???
さっきの謝罪はなんだったの???

そんなこと言われたら泣くぞ?いいのか?

「うるせえなあ、仕方ないだろ。中二からこうなんだから…。」

俺は泣きそうになるのをこらえてそう言った。

「最後のほうなんて言ったの?聞こえなかった。」

彼女は聞き返してきたが俺はおしえねーよあほ!と捨て台詞を吐いて席に着いた

「ふーん、あ、てか真由美と付き合ってたよね。あってる???」

目を光らせ聞いてきた。答えたくねーなあ。

「そうだけど。俺浮気されて別れたんだ。哀れだろ。笑えよ」
もう泣いてもいいすか?俺。

「笑わないわ。でもなんで浮気されたの?真由美と友達だったから貴方の話はよく聞いたわ。とても仲良さそうだったじゃない?」

「なんか犬系でうざいって」

「そうなんだ、私でよければ相談乗るよ。ライン交換しよ」

そのとき予鈴がなった。俺は予鈴で心臓が跳ね上がった。
果たしてそれはチャイムのせいなのか、鈴木凪の意外な優しい性格のせいか

はたまた美しい黒髪を耳にかきあげる動作か。

全部かもしれない。いやチャイムのせいにしておこう。
俺の学校生活を壊したやつだ。俺はこいつが嫌いだ
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