虹の彼方へ~幸せの再会~
凛が起きたのでふたりは一旦話を終わりにした。

「蓮、今日は家に泊まるでしょう?」

「奈々に会うことだけを考えて飛行機に乗ったから、その後の事は考えてなかった…」

クスッと笑った奈々は、自分の為に必死になってくれた蓮に嬉しく思う。

「月曜の仕事までに帰ればいいの?」

「ああ」

「じゃあ、日曜のお昼の船の時間までゆっくりしていって」

「ありがとう」蓮は、帰るまでにこれからの事を話し合いたいと思った。


奈々は、家事を始める。

「蓮。よかったら夜ご飯の用意している間に、凛とお風呂に入ってもらえる?」

「もちろん!」嬉しそうな蓮と、

「ヤッター!」大喜びの凛。

お風呂に向かうふたりの後ろ姿は、ソックリだった。








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