虹の彼方へ~幸せの再会~
「蓮には、言ってなかったけど…」

言いにくそうな奈々に戸惑う。

「あのマンションは嫌か?」

「そうじゃないの。蓮は私の家を知らないよね?」

そうだ!知らなくて、捜しに行く事が出来ず困ったのだ。

「奈々がいなくなってから知らないことに気づいて焦った」

「蓮。私の家ね、実はあのマンションなの…」

「はぁ??」蓮は予想外の話に驚く。

何度奈々に驚かされたらすむのだろう。

「マジで??」

「うん。今は、柳田さんが管理してくれてる」

「…」頭が真っ白。

「柳田さん、わかる?」

「もちろん。毎日のように会うんだから。もしかして!」

「??」

「柳田さんは、最初から奈々の行き先も何もかも知ってたのか?」

「うん」

「だからかぁ~。時々、気の毒そうな顔をされて、何か同情されてる?と感じてたんだ…」











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