虹の彼方へ~幸せの再会~
今こうして、飛行機に乗っていられるのは、海斗のお陰だ。


朝一の飛行機に間に合うように、2泊分の荷物を持ち空港へ。

金曜の朝に蓮が空港にいることに、驚く視線を沢山感じる。
その他女性の視線も…

チェックインを済ませ、空港のラウンジで搭乗までの時間を過ごした。

ラウンジで用意されている新聞に目を通し、大きなニュースが入っていない事にホッとする。

海斗はビジネスクラスを取ってくれていた。

ゆったりした席に座り、パソコンを開き少し仕事をしたが、あまり頭に入ってこない。

CAの視線も感じる…

蓮は仕事を諦め目を閉じた。

思い浮かぶのは昨日見た写真。

数年経ったはずなのに全く変わらない奈々。

更に美しくなっている。

子供は間違いなく俺の子。

確信している。

奈々が見つかった事と同時に子供の存在。

写真を見ただけで、立派に育ててくれた事が伝わってきた。

この何年かが嘘の様に、今は幸せな気持ちだ。










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