虹の彼方へ~幸せの再会~
電話を切った海斗は、まず1階警備室に内線する。

「1階警備室です」

「お疲れ様です。アナウンサー室の桐島です。今、受付が対応している女性がいるのですが、確認できますか?」慌てた様子の海斗に警備員も慌てる。

「はい。こちらから見えております」

「その女性、ストーカーの疑いがあり要注意です。社長に連絡するところなので、しっかり監視していて下さい」

「わかりました」


次は社長室へ。

電話には秘書の田中が出た。

「お疲れ様です!アナウンサー室、桐島です!」

「お疲れ様です。どうしました?そんなに慌てて」

「社長は?」

かなり慌てている様子が田中にも伝わる。

「今、電話中ですが」

「大変なんです!現れました!」

「は?」思わず素で返す田中。

「日菜子です。日菜子が!」

「…」直ぐには思いだせない田中。

「田中さん、ほら蓮の婚約者騒動の」

その言葉で思い出した田中は、慌てて立ち上がる。










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