思い出と未練と
私は正直に

元々帰る時に別れるつもりだったこと
他に好きな人ができたから予定を早めたこと

包み隠さずに全て伝えた。


峻はなかなか受け入れてくれなかったけど

好きな人ができたと聞いたら少しずつ諦め始めた。


好きな人って誰?
いつから?


そんな質問が出るようになった。


一つ一つに真摯に答え

かれこれ1時間以上格闘した後
ようやく別れることを許してくれた。


友達として今まで通り接することを約束して

私たちは1年記念日を迎えることなく別れた。


この時は深田と付き合う気は全くなかった。

< 15 / 49 >

この作品をシェア

pagetop