思い出と未練と
峻と別れて3日後

ついに深田は核心をつく質問をしてきた。


クラスの人一人一人の名前を出して
私の好きな人の答え合わせを始めてきたのだ。


今考えれば

いくらでも嘘をつくことだってできたし
はぐらかすことだってできたはずなのに

正直に答えていった私は
好きだと気づかれたい気持ちが隠せなかったんだろうと思う。


言葉通り
一人一人否定していった。


違う

嫌いだもん笑

と。


そろそろやばい
やめてほしい

と思いながら選択肢は最後の三人に絞られていった。


深田ともう2人。


深田は最後と言いながら

『もう2人』のうちの1人の名前を出していた。

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