思い出と未練と
そこから私たちの関係性は少し変わった。


お互い名前で呼ぶようになったり
寝る前に電話したりした。


電話での声は心地良かったし
変わらずLINEも続けてくれた。


それに前より裕稀からのLINEが待ち遠しくなった。


電話しようが嬉しかった。


たまに言ってくれる好きが嬉しかった。


でも私は


「うん」


としか返せなかった。


何度も確認した。


自分は後2ヶ月もしたら日本に帰ること
遠距離恋愛前提になること。


でも裕稀は何も気にしないといった感じであった。


遠距離なんて絶対辛いのに
大丈夫と言われるたびに自分もその気になってきていた。

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