思い出と未練と
最終日

自分なりに精一杯お洒落をして

今日くらい席隣がいいななんて思って早めに登校する。


隣どころかなかなか遠くて苦笑いした。


代わり映えしない授業とか
友達とのご飯とか

これが全部最後なんだなって噛みしめながら過ごした。


そんな中でも裕稀が他の女子に笑いかけるのを見るのが辛かった。


話しかけてくれることもなかった。


辛さを最後の感情で紛らわせて泣かずにやり過ごした。


放課後

裕稀に最後の挨拶をする前にいることを確認して先生に挨拶に行った。


早く行かなきゃって思ってたけど

名残惜しさもあって少し長めにいた。

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