思い出と未練と
戻ったら

そこに裕稀はいなかった。


いろいろ見に行ったけどいなかった。


帰ってしまったのだ。



最後の言葉も言えず

でもどうしても言いたくて
少しでも会えないかって何度もLINEをした。


でも最後まで裕稀が返信することも

既読をつけることもなかった。


その日の夜に会えなかった代わりに

馬鹿みたいに長いLINEを送った。


今までありがとうと言うように。



それから2日後

私はアメリカを後にして日本に帰った。

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