思い出と未練と
やりたかった理由は単純。


行事が好きなのと

3つの委員会の中で唯一女同士でできる委員会だったからだ。


他の2つは各クラス男女1人ずつの選出のところ

中央委員会はそういった決まりはない。


だから唯一同じクラスになれた仲の良い

というか腐れ縁の咲と一緒にやろうと思っていた。


しかし私の思惑は儚く散ることになる。


なぜか担任の意向で
どの委員会も係も男女ペアの役職になってしまった。


その時点でがっかり。


誰とでもできるという
中央委員会唯一の利点を奪われてしまったのだ。


私はどうしようと悩んだけれど
去年の経験から

他の委員会より業務が少し楽

という理由で中央委員会を選んだ。


一緒になった男子は
去年アメリカに来たばかりの喋ったことのない人。


話したことのない人とのペアという不安もあったが

それとは別にある種の不安がよぎった。


でもまぁなんとかなると思っていた。


それが全ての始まり。

< 3 / 49 >

この作品をシェア

pagetop