思い出と未練と
高校に進学してまもなく中学の同級生から告白された。


アメリカに行く前からの知り合いで
特に仲の良かった人だったので

友達の関係を終わらせたくないの一心で付き合った。


夏祭りに行ったり一緒に勉強をしたり

恋になりきれてない気持ちをごまかして
ほんとに好きになれてるかもと思いつつ

裕稀への気持ちが全然消えてないことには見えないように蓋をしていた。


彼氏の呼び名を変えることもなかった。


そんな彼氏も長くは続かず

秋には音信不通気味になり
精神が疲れてしまって別れた。


その時自分の中の裕稀への気持ちが全然大きいことを思い知らされた。


久しぶりにアメリカが恋しくなった。


こんな自分が嫌になり
無理やりにでも断ち切るために裕稀のLINEを消した。

< 30 / 49 >

この作品をシェア

pagetop