思い出と未練と
成人式が近づいて
自分磨きが最終段階に進んだ頃

咲からあることが伝えられた。


それはアメリカ時代の同窓会を大々的に行うかもしれないということだった。

ことの発端はアメリカで中学時代を過ごした人が中学単位で行われる成人式に参加できないということから始まり

じゃあ集まるだけでもしたい

せっかくなら中学の時にいた人を大勢呼ぼうという話になったそうだ。


もともと少人数でディナーという話を咲や真那としていたが

アメリカ時代から交友が広く人望が厚かった咲に幹事の一員として声がかかったらしい。


どうする?って聞かれたけど

会いたくない人が何人かいたからあまり乗り気にならず、断ろうとしていた。


それでも咲や真那の必死な説得により渋々行くことになった。


その後少し経った頃に咲から日程や場所

それと共に裕稀が参加することが伝えられた。

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