思い出と未練と

そろそろ戻ろうかと思っていた時


「久しぶり、何飲んでるの？」


そう話しかける人がいた。


誰だろうって見上げたら

懐かしくて

でも少し大人になった顔がそこにあった。


「久しぶり、ディタスプモーニってカクテル」


うまく笑えてるかな、なんて必死に平然を装った。


それは会いたくて

でも会いたくなくて

時間がどうにか解決してくれた恋


裕稀だった。


なんで1人でいるの？なんてことから始まって

お互いにどこかぎこちなさを感じながら話した。


「みんな、きれいになったって話してたよ」


だからよく見られるのかなんて。


中学の頃と比べたら格段に大人っぽくなって垢抜けた自覚はあった。


それに加えてきれいになる努力をしたのだ。


みんな相当の変化を感じているのだろう。