暁の夕暮れ ~秋の章~
目覚め
『咲夜が倒れたって?了解、今行く』
『咲夜が…。分かった。何か必要なものはある?』
「……私もまだ病み上がりなんです。少しの食事と…あと、風邪薬をもらえますか?」
『分かった。少し時間がかかるかもだけど。じゃね』
「はい、お願いします」
冬麻さんに電話をかけている間に、秀也さんが来てくれた。
「大丈夫か?ことね」
「はい、私は大丈夫です。それより咲夜さんを…」
「どうすりゃいい?ベッドか?」
「はい、そう…ですね」
咲也さんをベッドに寝かせた後、すぐに冬麻さんが部屋に入ってきた。
「あぁ、もうここまで。はい、食事と薬」
「ありがとうございます」
* * *