公開告白される君と3日間の旅 ~夏休みは境界
言葉に 裏の花火を思う
色とりどりの 丸いランプが、
ネオンみたいに光る、
『やぐら』の周りに、
二重の 円を 作って、
みんなが、盆踊りを おどっている
オレは、
どうして ハジメさんに、
この 話を したのか、
わからなくて、
やめておけば 良かったと
思った。
「あー、いいや。なんでもない」
半分のこして
かじった、イチゴあめを
全部 ほおばって、ガシャガシ
かみくだく。
監査女さん みたいな人が、
いてても、
大人に よって、
ウソだとか、モウソウだとか
何回も 学校の授業参観で、
いってるのを
ユキノジョウは 聞いてる。
それに、
ちゃんと聞いたんじゃないし、
副女さんが、
事務さんに、監査女さんから
いわれたって、
話してるのを
聞き耳してた だけだし。
「それってぇ、副女さんとかの
絡みになる話かなぁ~。ふ~ん。
それで、島に来たってわけかぁ」
ハジメは、
簡単に、何でもないように、
ユキノジョウに つぶやいた。
やっぱり スルドイ。
ユキノジョウは、ハジメに
「占いとかとは、ちがうから。」
いつか、
監査女さんが いった
ことばを、静かに伝える。
「なるほどぉ。
白鷺くん、僕は
そ~ゆ~『御告げ』には、
まだ
出会った事はないっていうかぁ
僕への『御告げ』は
聞いた事は ないんだけどぉ。」
ハジメは、真面目に
ユキノジョウの 顔を 見ている。
「 実際~、力が ある人 ってのに
お願いする人達を、
僕は見た事はあるんだよなぁ。
それこそさぁ
看板も出してない、紹介でしか
会えないとか?、
お心付けを、帰りにぃ壺へ
入れてね
なんて いうような 人だよん。」
ドラマに出てくるみたいな、
人って、どっかには いるんだな。
ユキノジョウは、
ハジメの 話に うなずく。
「 そんな『御告げ』ってぇ、
意外に優しくないもんだよぉ。
白鷺くんが、言ってるのもぉ、
なかなか厳しい『御告げ』だ。
じゃあ、それでぇ 凄く悩んで
しまっている人、いる~?」
どう?って、ハジメが
ユキノジョウに 問いかけるから
考える。
「 悩んでないと思う。準備して
いるんだと、思う。
ウソだってことも あるけど、
準備は するって 。
オレ、不安なんだよ。
何かあると、バラバラに、なる
気がする。わかんねーけど。」
オレは、副女さんと 事務さんの
話で、不安だった。
「白鷺くんはぁ、香箱ちゃんに
何かあるかもしれないって、
思ったんだねぇ。
自分が 守れないかもって?~」
ユキノジョウは、
また ただ うなずいた。
オレは、ムテキじゃない。
聞いた時、すごく 思ったから。
「フシギな力っての?持ってる人
いると、ユーレイだって、
神さまだって いてるって 思う。
そんなの、ぜんぜん、
ケンカになんない相手だと
思うけど 、バラバラになる
のも、はなれるのは、イヤだ」
それだけだな。
でも、話すと スッキリした。
ちゃんと、聞いてもらって
よかった。
「白鷺くん達の 年の子ってぇ、
言わないだけで、本当は~
頭の中では 沢山、考えてるん
だねぇん。驚いたよ~」
スッキリした顔の ユキノジョウの
オデコを、ハジメは
指で 小突いた。
「やめてよ!」
「あははぁ!ごめん、ごめん~」
ユキノジョウが オデコを
おさえる。
「白鷺くん~。副女さんにぃ、
その話をしたらぁ~。あの人は
ちゃんと 話てくれるでしょ?」
「わかった。」
ユキノジョウは、
手にした イチゴあめの 棒と、
ハジメの たこ焼きのゴミを
まとめる。
「あとぉ、香箱ちゃんにもぉ
何かは 言っとく方がいいよぉ。
あ、
ほらぁ、謝るにしても
スイーツ渡すとか?~。
キラキラした物、あげてぇ
あやまる!!大事だよ~!」
君って、マメだねぇと、
ゴミを まとめる、ユキノジョウに
あきれながら
ハジメが、電話の写真を 出す。
「ほらぁ、見て~。
クリスタル使用ペットボトル。
神戸ウォーターだよぉん。
これも 凄くキラキラでしょ?」
それって、
ハジメさんが いつも あやまるの
スイーツお土産にしてる
やり方なんだろ!キラキラって、
「あ。」
ユキノジョウが ハジメに、
言おうと した時、
『ヒュ~~バンッ!ドドーン、』
周りが おなかに ひびく音と
一緒に
バッと 明るくなった。
ユキノジョウは、思わず
耳を 両手で おさえる。
「わあ!!ハジメさん!
オレ、こんな 近くで 打ち上げ
初めてだ。花火すげー!」
『ヒュ~カッ、ドドォーーン、』
ハジメも、
音のすごさに、耳をおさえていた
「凄いねぇ!僕も 間近で花火は
初めてだよ~。凄いよぉ~」
海の風に
花火の 煙に においも してくる。
火の粉まで、落ちてきそうだ。
あの時。
『花火、見れるん?!』
ユキノジョウの問いに、
監査女さんが、
しまった顔をして、
次の子に キラキラ光る
コインを
わたしていた。
『ナイショやよ。』
ユキノジョウは、
もしかしたら、
この花火も、
だったのかもしれない。
空いっぱいに広がる 花火の下
監査女さんの言葉を
思いかえした。
ネオンみたいに光る、
『やぐら』の周りに、
二重の 円を 作って、
みんなが、盆踊りを おどっている
オレは、
どうして ハジメさんに、
この 話を したのか、
わからなくて、
やめておけば 良かったと
思った。
「あー、いいや。なんでもない」
半分のこして
かじった、イチゴあめを
全部 ほおばって、ガシャガシ
かみくだく。
監査女さん みたいな人が、
いてても、
大人に よって、
ウソだとか、モウソウだとか
何回も 学校の授業参観で、
いってるのを
ユキノジョウは 聞いてる。
それに、
ちゃんと聞いたんじゃないし、
副女さんが、
事務さんに、監査女さんから
いわれたって、
話してるのを
聞き耳してた だけだし。
「それってぇ、副女さんとかの
絡みになる話かなぁ~。ふ~ん。
それで、島に来たってわけかぁ」
ハジメは、
簡単に、何でもないように、
ユキノジョウに つぶやいた。
やっぱり スルドイ。
ユキノジョウは、ハジメに
「占いとかとは、ちがうから。」
いつか、
監査女さんが いった
ことばを、静かに伝える。
「なるほどぉ。
白鷺くん、僕は
そ~ゆ~『御告げ』には、
まだ
出会った事はないっていうかぁ
僕への『御告げ』は
聞いた事は ないんだけどぉ。」
ハジメは、真面目に
ユキノジョウの 顔を 見ている。
「 実際~、力が ある人 ってのに
お願いする人達を、
僕は見た事はあるんだよなぁ。
それこそさぁ
看板も出してない、紹介でしか
会えないとか?、
お心付けを、帰りにぃ壺へ
入れてね
なんて いうような 人だよん。」
ドラマに出てくるみたいな、
人って、どっかには いるんだな。
ユキノジョウは、
ハジメの 話に うなずく。
「 そんな『御告げ』ってぇ、
意外に優しくないもんだよぉ。
白鷺くんが、言ってるのもぉ、
なかなか厳しい『御告げ』だ。
じゃあ、それでぇ 凄く悩んで
しまっている人、いる~?」
どう?って、ハジメが
ユキノジョウに 問いかけるから
考える。
「 悩んでないと思う。準備して
いるんだと、思う。
ウソだってことも あるけど、
準備は するって 。
オレ、不安なんだよ。
何かあると、バラバラに、なる
気がする。わかんねーけど。」
オレは、副女さんと 事務さんの
話で、不安だった。
「白鷺くんはぁ、香箱ちゃんに
何かあるかもしれないって、
思ったんだねぇ。
自分が 守れないかもって?~」
ユキノジョウは、
また ただ うなずいた。
オレは、ムテキじゃない。
聞いた時、すごく 思ったから。
「フシギな力っての?持ってる人
いると、ユーレイだって、
神さまだって いてるって 思う。
そんなの、ぜんぜん、
ケンカになんない相手だと
思うけど 、バラバラになる
のも、はなれるのは、イヤだ」
それだけだな。
でも、話すと スッキリした。
ちゃんと、聞いてもらって
よかった。
「白鷺くん達の 年の子ってぇ、
言わないだけで、本当は~
頭の中では 沢山、考えてるん
だねぇん。驚いたよ~」
スッキリした顔の ユキノジョウの
オデコを、ハジメは
指で 小突いた。
「やめてよ!」
「あははぁ!ごめん、ごめん~」
ユキノジョウが オデコを
おさえる。
「白鷺くん~。副女さんにぃ、
その話をしたらぁ~。あの人は
ちゃんと 話てくれるでしょ?」
「わかった。」
ユキノジョウは、
手にした イチゴあめの 棒と、
ハジメの たこ焼きのゴミを
まとめる。
「あとぉ、香箱ちゃんにもぉ
何かは 言っとく方がいいよぉ。
あ、
ほらぁ、謝るにしても
スイーツ渡すとか?~。
キラキラした物、あげてぇ
あやまる!!大事だよ~!」
君って、マメだねぇと、
ゴミを まとめる、ユキノジョウに
あきれながら
ハジメが、電話の写真を 出す。
「ほらぁ、見て~。
クリスタル使用ペットボトル。
神戸ウォーターだよぉん。
これも 凄くキラキラでしょ?」
それって、
ハジメさんが いつも あやまるの
スイーツお土産にしてる
やり方なんだろ!キラキラって、
「あ。」
ユキノジョウが ハジメに、
言おうと した時、
『ヒュ~~バンッ!ドドーン、』
周りが おなかに ひびく音と
一緒に
バッと 明るくなった。
ユキノジョウは、思わず
耳を 両手で おさえる。
「わあ!!ハジメさん!
オレ、こんな 近くで 打ち上げ
初めてだ。花火すげー!」
『ヒュ~カッ、ドドォーーン、』
ハジメも、
音のすごさに、耳をおさえていた
「凄いねぇ!僕も 間近で花火は
初めてだよ~。凄いよぉ~」
海の風に
花火の 煙に においも してくる。
火の粉まで、落ちてきそうだ。
あの時。
『花火、見れるん?!』
ユキノジョウの問いに、
監査女さんが、
しまった顔をして、
次の子に キラキラ光る
コインを
わたしていた。
『ナイショやよ。』
ユキノジョウは、
もしかしたら、
この花火も、
だったのかもしれない。
空いっぱいに広がる 花火の下
監査女さんの言葉を
思いかえした。