星空の下、君の世界輝いて。
ちらほらと数人が残っている教室で。
わたしはため息をつくと、机に突っ伏した。


「はあ…。」


夜空との約束だから。
あの人、優しいけど約束を破ることに関してはすっごく怒る。本当に。

委員会が終わるまでここにいるのも暇だし、気分転換に屋上にでもいこうかな。



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ギイ…と音を立てて重たい屋上の鉄扉を開けると。
ぶわっと高所特有の風が吹いてきて思わず目を瞑る。さすがに人のいる気配がない。

この時間に校内に残っているのは、部活やら委員会など何かしらやるべきことがある人達だ。
わたしのような部活も委員会も入っていない一般生徒が残っているのはあまりない。



「……。」



人の気配がない、騒がしい音もしない。
聞こえてくるのは風の音と、グラウンドで部活をしてる人たちの声。

でも、わたしに向けられているものじゃないから神経を張り巡らして聞く必要は無い。





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