星空の下、君の世界輝いて。

薫風の候

緑の木々が生い茂る丘の音。
そよ風がわたしの髪を撫でる感触。

今日は隣のクラスと合同で近くの丘までハイキング。



「雛大丈夫？」


「うん、大丈夫だよ。
ちょっと疲れてきたけど…。」


「東条さん、大丈夫？
少し休憩しようか？」


「大丈夫です、後ろ詰まっちゃうし…。」


わたしの補助にいつも入ってくれている先生は、今日もついてきてくれていて。
一緒に丘まで来てくれていた。


なんでも、一緒に来ている隣のクラスにも補助を必要としている子はいるらしいけど。
今日はお休みみたい。



「芽衣はすごいよね〜。」


「体育委員だからってのもあるけど、すごい張り切ってたからね。」



先陣をきっている芽衣を後ろの方から和華と探してみる。

隣のクラスの体育委員の子と楽しそうに話しながら歩いていて。
それをみて和華と顔を見合わせる。



「すごいね…元気いっぱい。」


「ほんとに…。」