異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
翌日、ライラと一緒にレモンの蜂蜜漬けを作るために、調理場を訪れていた。話は昨日のうちにヒューバートに通してあって、材料も確保してくれてある。

「騎士団長殿のお願いだ。たんと作ってやれ」

「はい!!」

「モーリーン。手が空いたらお嬢ちゃん達を手伝ってやれ」

「ああ、いいよ」

手際の良いモーリーンは、レモンを次々に輪切りにしている。騎士達全員に行き渡るように、大量に作っていく。

「これだけあれば、数日持ちそう。モーリーンもライラも、手伝ってくれてありがとう」

「ユーリ、あんたいい顔するようになったね。ここへ初めて来た時は、不安そうでどこか必死な感じだったけど、もうすっかりここの住人ね」

モーリーンの言葉に、ライラも頷いている。



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