異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
SIDE ルイス / 陛下の厳命
ユーリと初めて剣を交えて以来、時間を見つけては通うようになっていた。いや、見つけてではなく、作ってはという方が正確だ。
彼女は、私の知るどの貴族の娘とも違う。しっかりと自分の足で立ち、信念を持って進む姿は潔くもある。
外見を着飾ることなく、合理的な衣服を自ら好んで着ている。そんな彼女の人間性に惹かれつつあることは否定しない。
そんなふうに強がって思ったが……ふと気付けば、彼女のことばかり気にかけている自分がいる。何かにつけて、ブラッドに目を向ける彼女に苛立ちを覚えたことは少なくない。
「ユーリを保護した人物だからですよ。今はライラに任せてますが、保護した当初は私が近くにいたので」
尋ねもしないのに意味深に言われれば、気まずくもなる。
彼女は、私の知るどの貴族の娘とも違う。しっかりと自分の足で立ち、信念を持って進む姿は潔くもある。
外見を着飾ることなく、合理的な衣服を自ら好んで着ている。そんな彼女の人間性に惹かれつつあることは否定しない。
そんなふうに強がって思ったが……ふと気付けば、彼女のことばかり気にかけている自分がいる。何かにつけて、ブラッドに目を向ける彼女に苛立ちを覚えたことは少なくない。
「ユーリを保護した人物だからですよ。今はライラに任せてますが、保護した当初は私が近くにいたので」
尋ねもしないのに意味深に言われれば、気まずくもなる。