異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
「ブラッド。ユーリと共に王都へ出かける。もちろん、お忍びで。護衛を一人……そうだな。ブラッドでいい。一緒に来てくれ」

「どういうことでしょうか?」

「内情を知る者を増やしたくはない。
ユーリは、お妃選びだということを伏せて夜会に招待する。夜会に参加するのなら、それなりのドレスが必要であろう」

「はあ……」

「いきなり妃選びと言われても、簡単に頷けるものではないだろう。ユーリには、当日までに私に慣れてもらうよう、接触を増やすつもりだ」

「わかりました。私は離れて護衛させていただきます」

ブラッドが話のわかる奴で助かる。

「後でユーリに文を送るとしよう」

「承知しました」










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