異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
ルイスは私の返事に微笑むと、胸元のネックレスにそっと触れた。

「よく似合っている。これはユーリのような女性につけてもらいたかったのだ。親の権力や経済力ではなく、内面からその強さや美しさが滲み出た、ユーリに」

ネックレスに添えられていた手は、そのまま鎖骨に触れ、首筋を辿ってそっと頬に添えられた。

「ユーリ。君は生涯私のものだ」

ルイスは熱く囁くと、そっと口付けをした。体の奥底からじんわりと温かくなるのがわかる。気恥ずかしさから俯いてしまうも、ルイスがそれを許してくれない。私の顎に手を添えて、そっと顔を上げさせた。


「愛してる」


ぎゅっと抱きしめられれば、それに応えるように、私もルイスの背に両腕を回した。


「私も、ルイスを愛しています」


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