異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
話しているうちに連れて行かれたのは、これまで使っていた部屋ではなかった。ずいぶん広い部屋のようだ。

「ここが新しくユーリに用意された部屋だ。王太子の婚約者を、客人の部屋に寝かせるわけにはいかないからな」

部屋の外には、2人の騎士が控えている。中にはライラが待っていた。

「ライラ、頼んだぞ」

そう言うと、ブラッドは自分の持ち場に戻っていった。

「ユーリ。これからはこちらの服を着てください」

クローゼットを覗けば、色とりどりのワンピースや少しかしこまったドレスが納められていた。どれもすごく上品で華やかなのに、落ち着いた雰囲気のものばかりだ。
さすがに、これまでのような服で過ごすわけにはいかないみたい。


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