異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
「全部、ルイス様が揃えたんですよ。それからルイス様からの指示ですが、剣術は可能な限り続けてよいとのことです。調理場の方も同様です。ユーリがやりたいと思うことは、どんどんしてよいそうです。
それから……前後してすみません。あなたの呼び方ですが、次期王妃様だからとかしこまらず、本人が望むようにするようにと言われました。どうしましょうか?」

「これまで通り、ユーリでお願い。私がどんな立場であっても、あなたはこの世界で唯一の親友よ」

ライラが嬉しそうに微笑んだ。

「ユーリはそう言ってくれると思っていました」


部屋はリビングに続いて寝室があり、その脇にもう一部屋あるようだった。ちょっと不自然な作りに首を傾げてしまう。

「ライラ、ここは?」

「そこは侍女の控える部屋です。本日より、私もそこで過ごすことになります。ルイス様直々の指示で、ユーリの身の安全のためにと急遽作られたスペースなんですよ。ここなら、何かあった時にすぐに対応できます」

「ルームシェアみたいね!楽しくなりそう。これからもよろしくね」



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